あおぞら日記

1年前の今日から2週間、資生堂児童福祉海外研修に参加しました。

1年が経ってしまいましたが、その頃を振り返りながら、研修の様子や学んできたことをご報告したいと思います。
研修初日、成田空港の側にある、成田ビューホテルに15時に集合。
大阪からは、早朝6時の電車に乗り、新幹線、在来線と乗り継いで、成田駅に着きました。
初めての成田駅でしたが、東京から向かう途中で、遠くにスカイツリーとディズニーランドが見えました。それから、一旦、電車は田畑や森広がるのどかな風景を挟んで、再度都会になって成田駅。
勝手に東京、成田間はずっとビルが続くものと思っていたので、ちょっと意外でした。

集合場所には、日本全国から、12名の団員、団長・特別講師・資生堂財団の方、旅行社の方が集まりました。
事前研修が2回あり、その時にはお会いしているのですが、まだ会うのは3回目、しかも今回はそれぞれに大きなトランクを持って来ています。慣れない人との対面と、海外への研修へ向かう不安とが混ざり、何とも言えない緊張感。
その中で、事前研修で出された宿題(団員3名が一組になり、訪問国の児童福祉についてのテーマについてまとめる)を発表しました。その後、海外研修に行かれた先輩方や財団の方に壮行会を開いて頂き、翌日からの研修に胸を膨らませながら、ベッドに入りました。(渡辺 葉一)

研修先であった子どもへのお土産

研修先であった子どもへのお土産

夕方の様子

陽も落ちて、だんだんと暗く、涼しくなってくるころ。中庭の風景。

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幼児棟の中が明るくて、子どもが絵本を読んでもらっていたりして、いい感じ。
ちょっとおとぎ話の世界みたい。
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子どもの絵が語る

幼児の子どもの絵は、時々、物語を伝えてくれる時もあります。
この絵は、僕が女の子(幼児さん)からもらった絵。
かわいいリスさん、女の子、それにお家が書かれています。
上の机といすは、なんだか幼児棟でご飯の時に使うテーブルみたい。
たくさんの子どもたちが一緒に暮らす、あおぞらの風景を表しているのかもしれません。

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女の子は、ちょっと笑顔で、おすまし顔。いろいろありながらも、なんとか背伸びして暮らしてますという印象。
絵を描いてくれた女の子に、ヘアスタイルもよく似てます。

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よく見ると、お家の中になにやら消した跡。よく見ると、女の子のシルエットが見えます。
女の子は家から出てきた、あるいは家を離れてやってきたのかもしれません。
絵をくれた女の子は、お家からあおぞらに来て2週間ほど経ったところでした。
家を離れて不安だけれど、ちょっとずつこちらでの生活にも慣れて、安心できる時もある。
周りはかわいくて明るいけれど、まだ幼い女の子にはうまくやれないこともありそうです。

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このちょっと背伸びをした女の子が、安心して甘えられたり、頼ることができる大人として、自分やあおぞらの職員さんがなれるといいなぁと思います。
僕がもらったこの絵は、そう語ってくれています。(想像ですけどね…)